DIARY
結婚
突然ですが、このたび結婚の運びとなりましたこと、ご報告させていただきます。
お相手は、ドイツ出身の音楽家ティロ・フェヒナーさんで、
ウィーン国立歌劇場管弦楽団、そしてウィーンフィルハーモニー管弦楽団、
さらには管弦楽アンサンブルPHILHARMONIXにて、ヴァイオリンより少しだけ大きく、
チェロよりはずいぶんと小ぶりなヴィオラという楽器を奏でています。
日本とオーストリア、異なる国で暮らす私たちは、話せば長くなるような不思議な偶然が
重なって、2016年の秋に出逢い、信頼関係を育んで参りました。
共に山歩きをする時などは、常にこちらのペース配分に配慮し、自らの楽しみや利益よりも、人の幸せを優先する彼の人柄に惹かれました。
ヴァイオリンをはじめとする様々な楽器の音に真摯に耳を傾け、
自らの音を主張するのではなく、調和を大切にして来たヴィオラ奏者だからこそ、私のような
自由を愛する人間をも手なずけることができるのでしょう。
これより拠点はオーストリアになりますが、語るべき物語を携えた誰かを演じる日々と、何者でもない自分に戻る日の緩急をつけて、これまで通り大切にお仕事をさせていただきますので、変わらぬご愛顧をいただけましたら大変ありがたく存じます。
また、オーストリアへ送ることのできる荷物には限りがあり、お礼のご挨拶に馳せ参じることも叶いませぬゆえ、お祝いなどのお心遣いは謹んでご遠慮申し上げます。
最後になりますが、皆様のますますのご健勝を心よりお祈りいたしております。