DIARY
言の葉
“RELATUM-STAGE” by Lee Ufan exhibited at Serpentine Gallery in London
わずかな期待と嘆息の入り交じる春ですがお変わりございませんか?
本日発売の雑誌HERSにて新たな連載「言の葉」が始まりました。
これまで月刊誌として、ファッションや暮らしにまつわる情報を読者の方々に届けてきた光文社のHERSが生まれ変わり、改めて季刊誌として船出をするとのこと、このたび発売の季刊第一号である春号では表紙と連載原稿にて、その一端を担わせていただくことになりました。
誰もが気軽に文章を発表することができるようになったこの時代において、紙の雑誌で連載原稿を書かせていただけることは奇跡に等しく、本当にありがたいことです。
ましてやこのコロナ禍において、国境を越えての移動が困難な日々の傍らで私ができることと言えば、拙い文章を綴る事くらいでして、ザルツブルクの田舎における何でもない暮らしのなかで見出したささやかな喜びについてしたためてみた次第です。
今号のテーマは「暮らしを見に行く、買いに行く。」です。
一読者としても大変興味深いテーマにて、美しい写真が収められ、充実した記事の書かれた他の頁をめくることが楽しみで仕方ありません。
不安定な時代に生きる迷い多き大人の女性の背中をそっと後押し、つかの間ながら煩いを忘れさせてくれる憩いの場として、新しく生まれ変わったHERSをお手に取っていただけましたら幸いです。
どうぞ心穏やかな一日をお過ごし下さいますように。