DIARY
緊急事態宣言の延長によりままならぬ日々が続いていますね。
皆様は何か息抜きの方法を見つけていらっしゃいますか?
ご家族やパートナーとお住まいの方々は人生始まって以来の濃密な時間を共に過ごし、生きることの意味について改めてお考えになった方も多いのではないでしょうか。
貴重な時間を共に過ごすことで充足感を得ると同時に、長期間にわたり同じ顔ぶれと暮らしていると、朝昼晩と代わり映えのしない会話に少々退屈したり、「あうん」の呼吸で理解して欲しいと思っても伝わらないことに苛立ったりすることもおありでしょう。
その一方で、ひとり暮らしの孤独に耐えきれず、誰かと繋がりたいと希求していらっしゃる方もおいでのことと思います。
私はひとりで過ごすことが全く苦にならず、日頃から大勢の方々と関わる職業ゆえに、ひとりになって読書をしたり空想をするとむしろ安堵するくらいなのですが、この1年以上にわたりご自宅からのリモートワークを続けていては、心の健やかさを保つことは難しいことも理解できます。
昨年の巣ごもり期間につづった「オーストリア滞在記」も、ひとり時間を充実させるべく始めたものでしたが、
多くの方々のご支援のお陰にて、発売早々に重版となりました。
お読み下さった皆様、本当に、本当に、ありがとうございます。
「オーストリア滞在記」をお読み下さった方々、そして平素より公私ともに応援してくださっている各方面の方々からのご要望により、後れ馳せながらInstagramをはじめることとなりました。
演じるという仕事は、心身をすり減らす職業でして、休日も完全にお休みではなく、台本を読んだり、役柄に応じたお稽古事をしたり、ジムでトレーニングをしたり、心を養うために美術館へ赴いたり自然に身を委ねたりと、膨大な時間を要するため、「いつ、どこで、だれと、なにを」しているのか、リアルタイムでお伝えすることをずっと控えてきました。
たったひとりの静かな時間を確保するために、お休みの日を誰かに知られてしまうことを何よりも恐れていました。
それゆえに、いつでもだれとでも繋がってしまうSNSとも距離をおいておりましたが、「いつか、どこかで、だれかと、なにか」をしたことを、ランダムにお伝えすることで、日本と現在暮らすオーストリアの心理的な距離を少しでも近づけ、日頃よりお気にかけて下さる皆様とささやかな交流ができたらと思っております。
これまで個人的なアカウントさえ開設していなかったため、Instagramの利点に全く気付かずにおりましたが、多くの方々の美しい暮らしや、心に響く言葉をこっそりと覗かせていただき、心躍らされたり、息をのんだり、笑わされたりしております。
現在ドイツ語圏で暮らし、ままならぬドイツ語と格闘する日々でして、拙いドイツ語と日本語でテキストをつづらせていただきますが、どうぞお許し下さいませ。
ドイツ語の誤用のご指摘、ご指導はありがたく拝受いたしますゆえ、ご遠慮なくお知らせくださいますと大変嬉しく存じます。
公式アカウントはmikinakatanioffiziellです。
是非ご登録いただけましたら嬉しいです。
皆様が心身ともに健やかでありますように。