DIARY
0泊3日
TBSドラマ「IQ246」にて監察医を演じることとなりましたが、撮影に先駆けて実際の司法解剖の現場に立ち会う機会を得ました。
バンコクのチュラロンコーン大学では医療従事者や鍼灸師、柔道整復師などのために解剖学のオープンカレッジを設けているようで、先日タイを訪れた折に、そちらに参加させていただこうと試みたものの、残念ながら私は有資格者ではないためお許しを得ることができず、泣く泣く帰国したのでした。
しかし、かつてのインド旅行で培ったサバイバル能力を最大限に発揮して、何度もタイに電話をかけ、メールを送り、交渉に交渉を重ねたところ、法医学の専門医との連絡を取って下さった方があり、急遽タイへ出かけることになったのです。
タイ中央法医学研究所のチーフ監察医でいらっしゃるPanjai先生とおっしゃる女医さんのもとを訪れるにあたり、数字と時間にめっぽう弱い私は、人生のうちで何回目かの、飛行機を逃すという失態を犯してしまいました。
なんと愚かなことでしょう。稀代の大馬鹿者です。運良く積算マイレージの特典を利用して予約していたはずチケットが、何を間違えたのか一日前のもので、チェックインをしようとパスポートとeチケットを提出してみたものの、すでに予約便は22時間前に出発済みで失効しており、新たに航空券を買い直す羽目に相成りました。
幸い空席があったため、急な出費は発生してしまったものの、予定通りの飛行機にて無事バンコクへたどり着くことができましたが。
現地滞在18時間のみという弾丸ツアーでしたが、朋美という役柄を演じるにあたり、台本を読んでも全く理解ができなかった、死体を愛し、内臓を美しいと感じる気持ちに少し近づけた気がいたします。
良く言えば探究心、悪く言えばのぞき見趣味に他なりませんが、人体の精密さ、内臓の美しさに魅入られた旅でした。
詳しくは、近々新たに始まる雑誌の連載にてお伝えしたいと思います。
テレビ東京のスペシャルドラマ「模倣犯」は9月21日(水曜日)21:00、22日(木曜日)21:00の二夜連続放送です。
極上のミステリーをぜひご覧下さいませ。