DIARY
琳派展
東京国際映画祭へお出かけくださった皆様、映画「FOUJITA」を公開に先駆けてご覧いただき、ありがとうございました。
お陰様でスクリーニングも無事に終わり、11月14日の公開を待つのみとなりました。
実は先日、寸暇を惜しんで京都へ行って参りました。
桃山時代後期に本阿弥光悦と俵屋宗達の交流から始まり、尾形光琳と尾形乾山の兄弟、そして酒井抱一、鈴木其一などと江戸時代まで続いた「琳派」を代表する作品が一堂に会する琳派展を鑑賞するためでした。
盛夏の最中に、謎に包まれた俵屋宗達の人生を追う番組の撮影にて京都を訪れて以来、再び13.56mにもおよぶ、彼の光悦と宗達による競作「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」が惜しげもなく全巻展示してあるのを眺めてはため息を漏らし、宗達と光琳の「風神雷神図」を見比べたり、個人的に大変好みである「槇檜図屏風」の静けさに心癒やされたりしました。
これまで人様にお手紙を差し上げる際、書き損じてしまうことが多々あり、漢字の間違いに発送後に気付いて大恥をかいたことも、一度や二度ではありません。
しかし、本阿弥光悦ですら、写真のように柿本人麻呂の人を書き忘れて、あとから書き加えているのだと知り、微笑ましく思えました。
NHKBSプレミアム ザ・プレミアム「風神雷神図を描いた男 天才絵師・俵屋宗達の正体」は、明日21:00より放送です。