DIARY
Followers
Art installation on the scaffolding at Schillerplatz in Vienna by Katharina Cibulka
本日より、新たなドラマシリーズの撮影が始まります。
これまで、一視聴者として楽しんでいたNETFLIXのオリジナルドラマで、写真家であり映画監督でもある蜷川実花さんが演出をなさる『Followers』です。
女性の女性による女性のためのドラマとでも申しましょうか。
女性の生き方は、従来通りのお嫁さんになって子供を産んで家庭を守るという形にとどまらず、キャリアを追求する生き方もあり、キャリアと家庭の双方を大切にする生き方もあり、あるいはキャリアにも家庭にも興味が無く、引きこもる女性も存在するでしょうし、同性婚を選択したり、Aセクシャルであったり、さらにその先には、これまでなら人々が眉をひそめ、口にすることがはばかられた理由で男性を求める新たな生き方(詳しくはぜひドラマをご覧下さい)もあることでしょう。
男女問わず、性別、趣味嗜好、生き方、宗教など、多様性が容認される時代になりつつあるというよりも、認めざるを得ない時代になって来たことが、このドラマに携わることで如実に感じられます。
東京という雑多な街に生きる女性達の生態をリアルに、ときに毒を含みつつも軽妙に描いた群像劇にて、主人公の写真家、奈良リミを演じることとなりました。
若かりし頃に掲げた夢を夢想で終わらせるのでなく、我が物とすべく自ら責任を背負って生きる女性のたくましさ、そして、そんな強靱な精神を携えた女性だからこそ抱く将来への一抹の不安、脆さなどを本音満載でお届けします。
本作はフィクションではありますが、奈良リミのモデルは、監督の蜷川実花さんご本人であると言われており、蜷川さんの周囲の方々の実体験を伴った物語が、10話にわたるエピソードのそこかしこにちりばめられておりまして、これより始まる撮影の日々が楽しみでなりません。
追々発表になるかとは思いますが、魅力的な女性キャスト(もちろん男性も)の皆様に恵まれ、心を開いて撮影に臨むことができそうです。
因みに昨年の日経新聞で特集されていた記事には、NETFLIXでは視聴率を発表しておらず、視聴者のデータにおいて、年齢も性別も関係なく、その方のお好みの傾向のみでデータを集計し、アルゴリズムによっておひとりおひとりのお好みの傾向を分析して、おすすめ作品をページトップに表示するシステムなのだと書かれていました。
おかげさまで、私もNETFLIXの戦略にまんまとはまりまして、映画やドラマにとどまらず、ドキュメンタリー作品を次々に視聴している次第です。
『Followers』は2020初頭、世界190カ国同時配信の予定です。
ぜひご期待くださいませ。
寿
あけましておめでとうございます。
早いものでもう2019年ですね。
今年も新たなドラマの撮影を控え、すでに準備が始まっています。
ただいまウィーンにおりまして、大晦日は夕方の6時くらいから、つい今朝ほどまで至る所で打ち上げ花火があがり、
祝賀ムードに沸き立っています。
また、オーストリア国民が熱狂するスキージャンプのレースでは、日本人の小林陵侑さんが大変注目されています。
実は本日、NHKEテレの「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2019」に出演させていただくことになりまして、こちらウィーンの楽友協会より生中継にて現地の熱気をお届けすることになりました。
クリスティアン・ティーレマンさんの指揮のもと、お正月の風物詩であるウィーンフィルによる陽気で快活なワルツやポルカに耳を傾けつつ、皆様とご一緒に新年をお祝いさせていただけたらと思います。
放送は18:45〜22:00までです。
黄金色に輝く音楽の殿堂よりお届けする音楽をぜひお聴きくださいませ。